研修・教育・留学
TRAINING / EDUCATION / STUDY ABROAD消化器内科でのキャリア形成のモデルケース
研修先や留学の相談も計画的に行えます
大学院教育の重要性
臨床医にとって、診療技術を磨くことは当然必要です。しかし日進月歩の医療業界において高水準の医療レベルを維持し続けるためには、実地臨床経験のみならず、鍛え上げられたリサーチマインドが重要です。我々は、大学院で研究に没頭し科学的・論理的思考を鍛えることで、日常臨床で生じる課題に柔軟に対応し、科学的に検証・解決ができる医師の育成を目指しています。大学院博士課程では、個人の希望に合わせて多様なプログラムを用意しています。当科では消化器関連疾患の課題に対して、大学院生がbasic またはclinicalにアプローチし、様々な研究を立ち上げています。(当科で実施されている研究はこちら)
消化器内科での卒後研修の目標
研修先地図
症例豊富な基幹病院でトレーニングを受けることが可能です。個人の希望を考慮して柔軟な研修アレンジを行っており、専門医取得に関しても積極的にサポートします(消化器関連専門医のみならず腫瘍内科専門医などの取得も可能)
仙台市医療センター仙台オープン病院留学記
宮城県仙台市の仙台市医療センター仙台オープン病院に2017年4月から2019年3月までの2年間、国内留学をさせていただきました。
仙台オープン病院は、病床数330床と規模としては決して大きくはない病院ですが、消化器内科疾患(特に胆膵領域)に非常に特化した病院であり、年間約23,000件の内視鏡検査・治療や年間約1,300件の外科手術を行っており、日本有数のhigh
volume centerです。
継続的に全国から留学生を受け入れており、私が留学していた期間中も6名の留学生が在籍していました。北は北海道、南は沖縄から留学に来ており、熱い想いを持った同世代の先生達と切磋琢磨しつつ、診療面や学術面で常に向上心を持って過ごせた2年間であったと思います。
私は、胆膵内視鏡の経験がほとんどない時点で、留学に行きましたが、2年間で集中的に多数の内視鏡手技を経験することができ、一通りの手技はできるようになりました。また、学術的にも多数の論文執筆や全国での学会発表を経験させていただきました。
仙台オープン病院は、病理診断や病理の研修にも力を入れている病院です。病理部には胆膵病理領域の著名な先生が在籍されており、私も週に1回定期的に、担当症例の手術検体の切り出しや病理スライドの確認に通わせていただくなど貴重な経験をさせていただきました。
また、同じ国内施設であっても、病態へのアプローチが異なることを知ることや、幅の広い手技を見学することで、これまでなかった視点から俯瞰して自施設を見れるようになったことは、国内留学をしてよかった点だと思います。
私生活の面では、これまで一度も訪れたことのなかった東北で、東北ならではの美味しいごはんや日本酒を楽しんだり、山形、福島、青森、岩手の名所に行き充実した時間を過ごすこともできました。住環境としては、仙台市内は、意外に積雪が多くなく、過ごしやすい場所でもありました。
若手の先生には、医師としての成長のため、また視野を広げるために、チャンスがあれば留学をすることをぜひお勧めしたいと思います。
藤井 佑樹